エロスの種子4

この記事では、もんでんあきこさんの「エロスの種子」4話のネタバレと感想をお届けします!

エロスの種子1表紙


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エロスの種子4話のネタバレ

年号が平成になって間もない頃、北国の歓楽街の路地裏から一人の男の遺体が発見された。

年の頃は60代、外傷はなく行き倒れのようだった。

その顔は満足げな笑みをたたえたまま固まっていた。

話は昭和40年代にさかのぼる。

なんだお前、ここはガキの来るとこじゃねえぞ、女の裸見ようなんざ10年早い、とタバコを吸いながら近づいてくる子供に声をかける男性。

これ、と子供が店の前にある看板を指差す。

踊り子募集って・・と子供が呟く。

おまえ女か!と男が言い、ショートヘアの子供が頷く。

店の中に入り、話を始める男性と子供。

俺は林、ここの支配人だ、と男が言うと子供は、え、呼び込みの人かと思った、と素直に答える。

人手が少ねーから何でもやる・・って俺のことよりお前だよ、と林が言う。

名前は、年は、と聞かれ、鈴木一子、18、と答えていく。

年相応には見えないほど背も低く、幼い表情の一子。

踊り子になりたいって意味、わかって言ってんのか?客の前で全裸になって股おっぴろげるんだぞ、と林に言われ、何も言わず、こくっと頷く一子。

親は何つってんだ、と林が聞くが、親はいない、というか知らないです、生まれてすぐ施設の前に捨てられてたらしいんで・・と一子が答える。

彫りの深い顔立ち、色素の薄い肌と髪、18歳というと22年生まれか、売春婦が米兵相手にして妊娠した挙句、産んだ子供を施設に捨てる、当時はよくある話だ、と一子を見つめながら林は、なるほどな、と答える。

ミキ、杏奈、このガキをキレイにして衣装付けてやってくれ、居残りの客の前で一曲踊らせる、と林が言う。

え、じゃあ、と一子が話そうとするが、これは試験だ、と林がかぶせる。

衣装を脱ぎながら一曲盤の上で踊りきったら採用してやる、当然最後はすっぽんぽんだぞ、と林が言う。

まっすぐと林を見つめ、頷く一子。

行き場がなくて劇場の踊り子になりたがる女はワリとよく来るが、客の前で思い切りよく脱げる女はそういない・・と思う林。

ウィッグをつけ、衣装をまとった一子がステージに立つ。

お、なんだ、なんだ、と観客も一子に注目する。

曲の合わせて踊る一子に、新人か!いいぞガンバレ、と観客も盛り上がりつつある。

しゅる・・と自分の衣装を勢いよく脱ぐ一子。

仁王立ちで全裸になる一子が観客に受けていることに驚く林だった。

お前、いい度胸してんなあ、合格だ、ダンスや脱ぎのテクニックは追い追い覚えてもらうとして・・と林が話していると、林さん!林さん!と興奮した様子で一子が話そうとする。

あたし嬉しい、お客さんに喜ばれた、お花もらった!と興奮して話す一子。

一子が抱えている花束を見て、マリーゴールドか、ああじゃあそれをお前の芸名にしよう、お前は今日からマリーだ、と林が言う。

嬉しそうな表情をして、マリー・・と呟く一子。

この時、林は確信した。一子はこの世界で花を咲かせるだろうと。

まずは見て覚えろ、ウチの専属のミキ、今年2年目の新人だ、と林が舞台袖立ち、一子に言う。

リズム感が良くて動きが大胆だ、華がある、あの明るさは持って生まれたモンだろうな、とミキの踊りを見ながら言う林。

杏奈はとにかく身体が柔らかい、ひとつひとつのポーズが絵になる、脱ぐ前から客の目を惹きつける、と二人目を紹介する。

他はその週によって違うフリーの子が盤に上がる、そしてウチのメインの天城さくらだ、とメインの踊り子を紹介する林。

さくらを見て、圧倒される一子。

すげえだろ、色気(エロス)ってのはこういうことだ、と林が言う。

さくらは舞いながら、自分の身体を魅せていく。

お前はあれを目指すんだ、マリー、と林に言われる。

この世界は厳しいぞ、ああならないとこの先生き残っていくのは難しい、と林が話しているのを聞きながら、一子がタンバリン演奏者に目を惹かれる。

あのタンバリンすごく上手・・と一子が言う。

あれは客だよ、気分が乗ると振ってくれる、通称オノちゃん、プロのミュージシャンだって話だ、と林が説明をする。

リボンを飛ばすタイミングも見事だろう、あれも客だ、みんなここのステージが好きで手弁当で盛り上げてくれてるんだ、と林が言う。

あたし、さくらさんを目指す、さくらさんのようにお客さんを喜ばせたい、タンバリン振ってもらって、リボン飛ばしてもらって、あたしはこの世界で生きていきたい、と輝くさくらを見つめながら一子が宣言する。

マリーはその言葉通り、さくらからストリッパーの肝を習い、ミキと杏奈と寝食を共にし、一緒にトレーニングして林の作った食事を摂り見る間にロマン座の人気者になった。

いただきまーす、とミキ、杏奈と一緒に唐揚げをを食べる一子。

林さん、なんでこんなに料理上手なの?と一子が尋ねる。

ガキの頃、コックの見習いやってたんだ、と答える林に、なんでコックにならなかったの?と聞き返す一子。

まあいろいろあってな、いいから食えよ、とだけ答える林。

それにしてもマリー、ここに来てから随分肉付きよくなったんじゃないか?スタイル良くなって背も伸びた、これ以上肥えるなよ、と林が言う。

いいなーマリー、ハーフだから手足長くて、舞台映えするよね、と杏奈たちも言う。

ハーフで褒められたの初めて・・と一子も恐縮している。

こんな日常がずっと続くものだと思っていた林。

しかし、時代は高度成長期、娯楽も多様化し、男たちはより過激な性風俗に流れ、劇場の客足はじりじりと遠のいていった。

劇場の掃除をしている林に、オノちゃんが話しかける。

今日はもう仕舞いだぜ、と言う林に、ちょっとね、このまま帰りたくなくてね、お客減ったねえ、とオノちゃんが客席に座りながら寂しそうに言う。

まあな、ウチは生板やらねえからな、と林も渋々といった様子で答える。

生板ショーか、大阪から始まったらしいけどこの辺でも人気になってるって、俺、今見てきたけど林さんは見た?とオノちゃんが尋ねる。

やりたがりの客がじゃんけんで盤に上がって、踊り子と生本番、あんなもんショーといえるか、踊り子を何だと思ってる、と少し怒りながら話す林。

林が踊り子を大切にしていることに関心するオノちゃん。

なぜ支配人をやるようになったのか尋ねるオノちゃんに、一瞬黙る林。

俺さあ、と話し出す林。

若い頃、南方に一年ほど戦争に行っていた林。

思い出したくもない、ひどいとこで、五体満足で帰国できたのは奇跡だと思ったよ、と話す林に言葉を失うオノちゃん。

家族は空襲で失い、つい最近まで鬼畜米英だなんて言ってた奴らに子供は物乞いし、女は嬉しそうに股を開いている、俺は完全に生きる気力を無くしたよ、と話す林。

そんな時に、林はこの劇場に客としてやって来て、そこで見た光景が忘れられなかった。

美しかったねえ、まさに女神だった、俺はこれを見るために戦ってきたんだと、思いながら涙を流したという林。

この劇場に通うようになり、生きる気力をもらい、オーナーと仲良くなり、支配人をやるようになった、となれ行きを話す。

その話を聞いて、オノちゃんもまた、ここは踊り子から生きる気力をもらう場所で男の欲望をぶちまける場所じゃない、と賛同する。

ロマン座はいつまでも今のままでいてほしいよ、と話している二人の会話を舞台袖で隠れて聞いている一子だった。

それでも離れていく客足は止められず、経営は苦しくなる一方だった。

踊り子たちへの支払いも悪くなり、ミキは風俗店に転職し、杏奈は田舎の実家に戻っていった。

さくらも結婚が決まり、祝杯をあげる林と一子。

ごめんね、ここが大変な時に、と気まずそうに話すさくらに、さくらが幸せになるんなら、それで、と答える林。

マリー、次のメインはお前だ、しっかり働けよ、と林に言われ頷く一子。

その夜も林が作った唐揚げをみんな食べて、楽しい夜を過ごすのでした。

じゃあね、マリー、頑張って、あんたならあたしの代わりにメインを張れる、とさくらが去り際に言う。

さくらを見送り、ドアを閉めた一子が林さん、お願いがあります、あたしを抱いてください、と突然言う。

何を言うかと思ったら、と驚く林に、あたし、さくらさんのようになりたいんです、見て覚えていろいろ教えてもらって、盤の上で踊れるようになったけどあたしはさくらさんの足元にも及ばない、と少し照れながらまた悔しそうに話す。

ショーが終わって思い切ってどうしたらそんな色気が出せるのかをさくらに尋ねた一子。

思い出すの、初めて好きな男に抱かれた時のことを、とさくらが答える。

その時、ショックを受けた一子。

なぜなら一子にはそんな経験がなかった。

その話を聞き、処女か?と林が尋ねるが、首を横に振る一子。

施設の職員に無理やり・・とだけ答えるのだった。

ずっと自分の身体は汚れていると思っていた時に店の看板を見つけ、裸になるだけでお金になるのかと捨て鉢な気持ちで盤に乗ったけどお客さんにあんなふうに受け入れてもらえるとは思わず、この場所が一瞬で好きになったの、と思い出しながら話す一子。

お客さんにもっと喜んでもらいたい、さくらさんのような色気を出したいんです、と熱弁しながら林に懇願する。

今まで踊り子に個人的感情を抱いたことはなかったが、ここまで乞われて拒める男がいるだろうか、と思いながら一子を抱きしめる林。

そして、小さな奇跡が起きた。

メインを張るマリーの人気が口コミで広がりロマン座に活気が戻ってきたのだ。
その一方で、林の心中は穏やかじゃなかった。

マリーの踊りを舞台袖で見つめながら、あれは俺の腕の中で見せた顔だ、俺を受け入れ、濡れそぼって、絶頂に近づいてる顔だ、と思いながらマリーから目を背ける林。

地元の土建業者がロマン座を買収し、唐突にオーナーが代わった。

土建業は表の顔で要は地回りのヤクザだった。

支配人は続けてもらうが、今時、女の裸踊りだけで客が満足できるわけがねえ、と話すオーナー。

人気のマリーが生板ショーをやるってことになったら更に客が増えてウハウハじゃねえか、まずはオーナーの俺の前でマリーのショーを見せてもら桜花、その後でウチの若いのと生本番だ、とオーナーが林に指示をだす。

準備があるので少々お待ちを、と言ってその場を後にする林。

観客席へ移動する男たち。

誰がマリーの相手をするかで盛り上がっている。

俺は二度、女神を見たことがある、一度目は復員してすぐここのステージで、二度目は俺の腕の中で果てたマリーだ、と考えながら舞台裏に立つ林。

シャッ!と舞台裏のカーテンを開け、マリー逃げろ!と言う林に驚く一子。

事情を説明してるヒマはねえ、金だけ持ってここから逃げろ!と林が叫ぶ。

逃げるってどこへ、と戸惑う一子に、どこでもいい、できるだけ遠くだ、と話す林。

おい林!早くしろ!どうせ裸になるんだ、衣装なんざどうでもいい、さっさとやらせろ!とオーナーが観客席から叫ぶ。

お前ならどこへ行っても大丈夫だ、踊り一本でやっていける、芸名も変えろ、と言う林に、やだ、林さんがつけてくれた名前・・と一子が答える。

名前が変わっても俺はお前を見つける、必ず迎えに行くから逃げろ!と林がまた叫ぶ。

雨が降る中、ロマン座から逃げる一子。

間もなく、ストリップ業界に審査が入り、ほとんどの劇場が摘発され、過激なショーは鳴りを潜めた。

ストリップは衰退の一途をたどった。

いよっ、マリー姐さん!と客が盛り上げている。

ステージの上でポールダンスをしているマリー。

観客席の後ろの方に一人の男性が立っているのを見つける。

ショーが終わり、林を追いかける一子。

迎えに行くからって言ってから何年経ったと思ってんのよ、と一子が林に怒る。

最終列車に乗るために大きな荷物を持っている一子。

オノちゃんから聞いた、林さん、あたしを逃したことで落とし前つけさせられたって・・・と悲しそうに話す一子に、二つある臓器の一つをくれてやっただけだ、と答える林。

そう話していると、路地に倒れこむ林。

林さん!と声をかける一子。

大丈夫だ、少し休めば元気になる、行きな、最終列車に遅れる、と言う林を抱きしめる一子。

知ってる?林さん、マリーゴールドって聖母マリアの黄金って意味なんだって、こんな素敵な名前、捨てられるわけないじゃない、と林を抱きしめながら一子が言う。

そうか、お前は女神じゃなくて、マリア様だったか、と言いながら林も一子にキスをするのだった。

警察が路地裏で現場検証をしている。

見たとこ凍死か、病死か、事件性はなさそうだが一応検死に回しといてくれ、と刑事が言う。

それにしても艶っぽい形に雪が溶けてるな、この仏さん、女に抱かれながら逝ったんじゃねえのかな、羨ましいねえ、と呟く刑事だった。

エロスの種子4話を読んだ感想

「エロスの種子」シリーズのストーリーで素敵なところは、ただヤッてるだけの話や描写じゃなくてどこか小説的で官能的なところが私は好きです。

ちゃんと登場人物にストーリーがある。

踊り子を思う林の気持ち、林を思うマリーの気持ち。

ロマン座で裸になる女性たちもただ脱ぐのではなく、観客に生きる気力を与えている。

そんなストーリーにすごく心惹かれました。

恋人としては添い遂げられなかったのかもしれないけれど、刑事が言うようにきっと林は幸せだったと信じたい。

林みたいな支配人に出会えた踊り子たちも幸せだっただろうし、もちろんマリーも幸せだったと思う。

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まとめ

「エロスの種子」のネタバレと感想をご紹介しました。

気になる続きは、どんどんネタバレ更新していきます!

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